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自分との本当の向き合い方 2
石原加受子
回復するために「しない」
心の苦痛を無視せずに
どんなに休んでも疲れが残っていたり、なかなか気力が回復しなかった
り・・・ということはありませんか。そんなときは、自分に課している日々の活
動の絶対量が多いのでは、と捉えてみてはいかがでしょうか?
私たちは、自分が思っているよりもタフにできているようです。順調に事が進
んでいる限り、ハードな日課でも何の疑問も抱かずにそれを、やり終えるこ
とができます。けれども、すべきことを自分では苦もなくこなしているように感
じているとしても、心は苦痛を感じていることがあります。
日常生活の中で、自分の心や体をないがしろにしてでも「すべきこと」があ
るとは思えません。
例えば、掃除や洗濯や料理といった家事は、毎日、必ずしもしなければな
らないものではありません。あるいは、やりかけていることがあったとしても
多くは途中で切り上げたり、後日に回したりすることもできるはず。自分の心
と体をいたわることを優先的に考えれば、「すべてを最後までやる」よりも、
時間を短縮したり、省いたり、思い切って「しない」と決めることのほうが大事
な場合もあるのです。
むしろ、そうやって、ほんの少し自分をいたわってあげる時間を増やしたほ
うが、心と体が回復し、「△△をしたい」と思える自分になれるのではないで
しょうか。
感情は、自分を知り大事にするための「情報」です。やりたくないという気
持ちになっているときに、無理にやろうとすれば、だんだん苦痛になってきて
最後には「もう、何もしたくない」となってしまうかもしれません。
心が苦痛を感じているのに無視してやり続ければ、体が「思うように動か
ない」ということにもなりかねません。結局、効率という点においても、自分
の心と体に寄り添った選択のほうが、はるかに賢明だといえるのです。
(心理カウンセラー)
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千葉日報(日刊)2017年(平成29年)6月25日(日曜日)より
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