千葉県外房いすみにある女性限定のヒーリングルーム 「カモミール」のページです。日常の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?
[708]  [707]  [706]  [705]  [704]  [703]  [702]  [701]  [700]  [699]  [698

       いたわろう
            よりそおう

       

                         自分との本当の向き合い方
 
                                       石原加受子

           回復するために「しない」

        心の苦痛を無視せずに



 どんなに休んでも疲れが残っていたり、なかなか気力が回復しなかった
  
り・・・ということはありませんか。そんなときは、自分に課している日々の活
 
動の絶対量が多いのでは、と捉えてみてはいかがでしょうか?

私たちは、自分が思っているよりもタフにできているようです。順調に事が進

んでいる限り、ハードな日課でも何の疑問も抱かずにそれを、やり終えるこ

とができます。けれども、すべきことを自分では苦もなくこなしているように感

じているとしても、心は苦痛を感じていることがあります。

 日常生活の中で、自分の心や体をないがしろにしてでも「すべきこと」があ

るとは思えません。

 例えば、掃除や洗濯や料理といった家事は、毎日、必ずしもしなければな

らないものではありません。あるいは、やりかけていることがあったとしても

多くは途中で切り上げたり、後日に回したりすることもできるはず。自分の心

と体をいたわることを優先的に考えれば、「すべてを最後までやる」よりも、

時間を短縮したり、省いたり、思い切って「しない」と決めることのほうが大事

な場合もあるのです。

 むしろ、そうやって、ほんの少し自分をいたわってあげる時間を増やしたほ

うが、心と体が回復し、「△△をしたい」と思える自分になれるのではないで

しょうか。

 感情は、自分を知り大事にするための「情報」です。やりたくないという気

持ちになっているときに、無理にやろうとすれば、だんだん苦痛になってきて

最後には「もう、何もしたくない」となってしまうかもしれません。

 心が苦痛を感じているのに無視してやり続ければ、体が「思うように動か

ない」ということにもなりかねません。結局、効率という点においても、自分

の心と体に寄り添った選択のほうが、はるかに賢明だといえるのです。

(心理カウンセラー)




 
*******************************

   
                     
    千葉日報(日刊)2017年(平成29年)6月25日(日曜日)より

*******************************

この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字