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自分との本当の向き合い方 3
石原加受子
我慢を減らそう
相手のためにもならない
多くの人が、我慢することを、当たり前だと信じていると思います。けれど
も、心理学的な見地から述べると、決して好ましいとは言えない我慢もあり
ます。
例えば、子どもや家族のために、自分のしたいことを後回しにして、何でも
やってあげている人はいませんか。「自分さえ我慢すれば、すべてが円満に
いく」と考え、言いたいことも言わずに我慢したり、自分を犠牲にして、つらい
のをじっと耐えながら、相手に尽くしたりしていないでしょうか。
こんなとき、相手は満足するかもしれませんが、自分自身の胸の内を感じ
てみて下さい。心から「尽くせて、うれしい」と満足感を覚えているでしょう
か。
確かに最初のころは、相手に尽くすことで、感謝してもらえる満足感や喜
びを覚えるかもしれません。我慢を繰り返していれば、どんな人でも苦痛に
感じて、次第に不平不満が募っていくでしょう。我慢して自分に苦痛を与え
ることは、自分のためになりません。これは「好ましくない我慢」です。
それだけではありません。そんな我慢は相手のためにもなりません。相手
のためにと思って我慢することが、相手がやるべきことや相手が責任をとる
べきことを、肩代わりすることになるからです。それは、相手の能力や責任
感を奪ってしまうことと同じです。
しかもそうやって我慢を続けていれば、心身共に疲れ果てていくでしょう。
それが限界に達したら、ついには、一気に爆発させて争い合ったり、果てに
は人間関係を壊してしまったりと、多大な犠牲を払うことにもなりかねませ
ん。
結局は、自分を犠牲にするような我慢は、自分のためにも相手のためにも
なりません。こんな好ましくない我慢は、できる限り減らしていきたいもので
す。
(心理カウンセラー)
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千葉日報(日刊)2017年(平成29年)7月2日(日曜日)より
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