千葉県外房いすみにある女性限定のヒーリングルーム 「カモミール」のページです。日常の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?
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            いたわろう
               よりそおう
      
                         自分との本当の向き合い方 
                         
                             石原加受子
                       
            我慢を減らそう

           相手のためにもならない



 多くの人が、我慢することを、当たり前だと信じていると思います。けれど

も、心理学的な見地から述べると、決して好ましいとは言えない我慢もあり
 
ます。

 例えば、子どもや家族のために、自分のしたいことを後回しにして、何でも

やってあげている人はいませんか。「自分さえ我慢すれば、すべてが円満に

いく」と考え、言いたいことも言わずに我慢したり、自分を犠牲にして、つらい

のをじっと耐えながら、相手に尽くしたりしていないでしょうか。

 こんなとき、相手は満足するかもしれませんが、自分自身の胸の内を感じ

てみて下さい。心から「尽くせて、うれしい」と満足感を覚えているでしょう

か。

 確かに最初のころは、相手に尽くすことで、感謝してもらえる満足感や喜

びを覚えるかもしれません。我慢を繰り返していれば、どんな人でも苦痛に

感じて、次第に不平不満が募っていくでしょう。我慢して自分に苦痛を与え

ることは、自分のためになりません。これは「好ましくない我慢」です。

 それだけではありません。そんな我慢は相手のためにもなりません。相手

のためにと思って我慢することが、相手がやるべきことや相手が責任をとる

べきことを、肩代わりすることになるからです。それは、相手の能力や責任

感を奪ってしまうことと同じです。

 しかもそうやって我慢を続けていれば、心身共に疲れ果てていくでしょう。

それが限界に達したら、ついには、一気に爆発させて争い合ったり、果てに

は人間関係を壊してしまったりと、多大な犠牲を払うことにもなりかねませ

ん。

 結局は、自分を犠牲にするような我慢は、自分のためにも相手のためにも

なりません。こんな好ましくない我慢は、できる限り減らしていきたいもので

す。
                                 (心理カウンセラー)





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   千葉日報(日刊)2017年(平成29年)7月2日(日曜日)より

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