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自分との本当の向き合い方7
自分満たす喜び知ろう 石原加受子
無理な我慢、罪悪感は不要
自分の家庭を振り返ってみると、子どもを中心に回っているという家族に
なっていませんか。とりわけ母親は「子どものため、夫のため、家族のため」
という発想をしがちです。その中には「自分のために」がはいっていません。
自分が好きな時間を楽しく過ごしていても、子どもや夫や家族に呼ばれれ
ば、すぐに自分の好きなことを中断して、相手のために動いたりしていない
でしょうか。
この「自分のために」という点で言うと、誰彼問わず、自分の欲求を満たす
ことを「心から認めている」人は、案外、少ないのかもしれません。中には、
いつも自分のことを後回しにしていながら、そのことにすら気づいていない
人もいます。
例えば、自分の大好物を買って、それを独占して食べたいと思ったとして
も、やっぱり家族にも分けようと考えてしまうでしょう。
けれども、自分がが我慢して、無理して分け与えようとすれば、不満が残る
でしょう。それでも独占したいときは、こっそりと隠れて行動するようになるで
しょう。
本来、自分が欲しいと思うことに、後ろめたさを覚える必要はないはずで
す。逆に「隠れて」という行為が、悪いことでもないのに、自分に罪悪感を与
えてしまうでしょう。これは、自分が「満足すること」や、その「喜びを味わうこ
と」を否定することにもつながります。そんな人ほど、気持ち良く独占して食
べるという経験を知ってほしいものです。
自分が欲求を覚えたときに、「罪悪感なしに、満たしていいのだ」と自分で
認められれば、他者が自分の欲求を満たすことも「ずるい。身勝手。ぜいた
くだ」などと否定しないですむでしょう。あるいは、暖かい気持ちで認めること
ができるでしょう。むしろ、このほうが、必要なときには、心から譲り合った
り、与え合ったりできるようになるに違いありません。
(心理カウンセラー)
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千葉日報(日刊)2017年(平成29年)7月30日(日曜日)
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